专利摘要:
空間分割多元接続でのスループットの性能を改善するための方法およびシステム、ならびにその装置が本発明で開示される。本発明における方法は、事前符号化コードブック中の受信するユーザ装置の好ましいビーム数、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、および好ましいビームと比較した、ベクトルに関する位相差情報を含む、ユーザ装置により送信されるフィードバック情報を基地局が受信するステップと、基地局が、前もって設定された推定アルゴリズムを使って、受信されたフィードバック情報、および基地局の多数のアンテナ間の空間相関情報に従って各伝送モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、それによって、推定された総計スループットの中から最大総計スループットを選択し、最大総計スループットに従って伝送モードを採用することによりデータを送信するステップとを含む。すなわち、本発明で提供される方法、システム、および装置は、SDMAアクセスシステムの伝送性能を改善することができる。
公开号:JP2011507364A
申请号:JP2010537243
申请日:2008-12-12
公开日:2011-03-03
发明作者:ドゥ、インガン;ファン、ヨンミン;ヤン、ルシ;ルオ、ユァンチャン
申请人:華為技術有限公司;
IPC主号:H04W16-28
专利说明:

[0001] 本出願は、2007年12月14日に提出された中国特許出願第200710302115.6の優先権を主張する2008年12月12日に提出された国際出願第PCT/CN2008/073481の継続出願である。参照により両文献の全文を本明細書に組み込む。]
[0002] 本発明は、空間分割多元接続(Space Division Multiple Access、SDMA)技術に関し、詳細には、SDMAシステムのスループット性能を改善するための方法、システム、および装置に関する。]
背景技術

[0003] マルチアンテナ放送チャネルでは、空間資源を使用することにより2台以上のユーザ装置(User Equipment、UE)にデータが同時に送信されることがあり、これはSDMA技術として知られている。従来の時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)とは対照的に、SDMAは、システムスループットを2倍にすることができる。データが多数のUEに送信されるとき、SDMAの最高性能を達成するために、空間資源がダーティペーパ符号(Dirty Paper Code、DPC)により割り当てられることができることを研究が示している。しかし、そのような解決策は、あまりにも複雑で、原因−結果の関係を採り入れていないので、実用的でない。現在、SDMAシステムでは、空間資源を割り当てる一般的方法は、ゼロフォーシング(Zero Forcing、ZF)・マルチユーザ事前符号化技術、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error、MMSE)マルチユーザ事前符号化技術、または一般化された特性値および反復事前符号化技術に基づくマルチユーザ事前符号化技術などの、より簡単なマルチユーザ事前符号化技術である。そのような技術は、空間資源を割り当てるときに高い性能を達成する。ユーザスケジューリング技術と一緒に動作する場合、そのような技術は、放送チャネルのマルチユーザダイバーシチを達成することができる。しかし、そのような技術がユーザスケジューリング技術と一緒に動作する場合、SDMAシステムの基地局(Base Transceiver Station、BTS)があらかじめすべてのUEのチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)を正確に知る必要がある。SDMAアクセスシステムでは、すべてのUEのCSIがフィードバックされる場合、あまりにも大きなオーバヘッドが生み出され、この解決策はほとんど実現できない。]
[0004] したがって、従来技術では、限定的フィードバックSDMA技術を提案しており、この技術は、フィードバック情報の内容に応じて、チャネル量子化に基づくSCDMA、および事前符号化に基づくSDMAという2種類である。チャネル量子化に基づくSDMAは、UEのCSIを量子化し、前もってBTSおよびUEに知られているチャネル量子化コードブックを生成し、したがって、フィードバック情報の量を低減する。要求されるユーザ数がSDMAによりサポートされる最大同時発生ユーザ数よりも多いとき、事前符号化およびユーザスケジューリングは、一般に一緒に設計される必要がある。事前符号化コードブックに基づくSDMAは、事前符号化コードブックの設計を含むか、またはランダムスケジューリング技術を利用する。事前符号化コードブックはランダムユニタリ行列(U−行列)を使用し、ユーザフィードバック情報に従って良いチャネル状態の多数のUEを選択し、ランダムU−行列によりデータを同時に送信することができる。事前符号化コードブックに基づくSDMAは実装が容易で、CSIコードブックのオーバヘッドがほとんど伴わず、UEの好ましいビームの識別子(ID)、およびその信号対干渉雑音比(Signal−Interference−Noise Ratio、SINR)(または対応する最大出力)だけをフィードバックするようにUEに要求する。ユーザ数の増大と共に、理論上の最高限度および最大出力の増加率が達成されることができる。しかし、まばらなSDMAアクセスシステムでは、すなわち、ユーザがほとんどいないSDMAアクセス技術では、ユーザ数が少なく、かつ事前符号化行列がランダムに生成されるので、一般に、事前符号化コードブックに基づくSDMAスケジューリングによりスケジュールされる同時発生ユーザ間で強い干渉が存在する。したがって、SDMAシステムの性能の向上がかなり制限される。]
[0005] 具体的には、事前符号化コードブックに基づくSDMAはまた、ランダムU−行列を事前符号化コードブックとして使用することがある。この場合、SDMAシステムは、次のようにしてデータをユーザに送信する。まず、UEが、U−行列中のビームID(事前符号化行列の列の数がビームIDと見なされる)を選び、そのビームIDをBTSにフィードバックする。UEは、別のビームからの干渉が存在するとき、この好ましいビーム、およびサポートされている最大出力を使用する(UEの別のビーム、および好ましいビームは、同じ事前符号化行列に属する)。その後、BTSは、UEによりフィードバックされた好ましいビームに従ってU−行列中の対応するビームを選択し、対応する最適なUEにそのビームを送信し(UEの好ましいビームが最適なUEに向けられ、このUEは同じビーム方向を有する別のUEよりも高い最大出力をサポートする)、U−行列によりサポートされる最大出力を算出し終える。この方法では、SDMAシステムのBTSは、最高の最大出力のU−行列を送信行列として選択し、その行列のビームに対応する最適なUEが、送信UEとしての役を果たす。この方法では、U−行列全体が送信行列として固定して選択される。]
発明が解決しようとする課題

[0006] 限定的フィードバックSDMA技術では、BTSの多数のアンテナによりサポートされる最大数の同時発生UEによりデータが同時に送信されることを、前述の解決策は示している。送信性能を最適化するために、同時発生データストリームは、水噴射に似た電力割当を受ける必要がある。しかし、限定的フィードバックSDMA技術に基づくBTSには、十分な放送チャネルがなく、一般にSDMAシステムでのデータ送信に対する既存の解決策は、同時発生UEが同じ電力で信号を送信すると仮定し、このことが、ある程度の送信性能の損失につながっている。さらに、まばらなSDMAシステムでは、BTSの多数のアンテナによりサポートされる最大数よりもユーザ数がはるかに少ないときに、データを運ぶ事前符号化コードブックが、BTSの多数のアンテナによりサポートされる最大数のUEにより同時に送信される場合、SDMAシステムに同時にアクセスする同時発生UE間に強い干渉が存在し、SDMAシステムのスループット性能の向上がかなり制限される。]
課題を解決するための手段

[0007] 本発明の実施形態により、SDMAシステムのスループット性能を改善する方法を提供する。この方法はSDMAシステムのスループットを改善する。]
[0008] 本発明の実施形態により、SDMAシステムのスループット性能を改善するシステムを提供する。このシステムはSDMAシステムのスループットを改善する。]
[0009] 本発明の実施形態により、SDMAシステムのスループット性能を改善する装置を提供する。この装置は、SDMAシステムのスループットを改善する。]
[0010] 本発明による技術的解決策は、以下の方法で実行される。]
[0011] SDMAシステムのスループット性能を改善する方法は、
UEにより送信されるフィードバック情報をBTSにより受信するステップであって、フィードバック情報は事前符号化コードブック中のUEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含むステップと、
セット推定アルゴリズムを使用して、受信されるフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、推定された総計スループットの中から最大総計スループットを選択し、この総計スループットに対応する送信モードを使用して、データを送信するステップと
を含む。]
[0012] SDMAシステムのスループット性能を改善するシステムは、
BTSにフィードバック情報を送信するように構成され、フィードバック情報は、事前符号化コードブック中のUEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含むUEと、
セット推定アルゴリズムを使用して、UEから受信されるフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、推定された総計スループットの中から最大総計スループットを選択し、この総計スループットに対応する送信モードを使用して、データを送信するように構成されるBTSと
を含む。]
[0013] SDMAシステムのスループット性能を改善する装置は、
UEにより送信されるフィードバック情報を受信するように構成されるフィードバック情報受信モジュールと、
セット推定アルゴリズムを使用して、受信されるフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定するように構成されるフィードバック情報処理モジュールと、
推定された総計スループットの中から最大総計スループットを選択し、この総計スループットに対応する送信モードを使用して、データを送信するように構成されるストリーム選択モジュールと
を含む。]
[0014] 本明細書で提供される方法、システム、および装置により、SDMAシステムのBTSは、セット推定アルゴリズムを使用して、UEから受信されるフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し(フードバック情報は、UEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含む)、SDMAシステムが最大総計スループットを得ることができるようになる最適な送信モードを選択し、この送信モードに対応するビーム量だけでなく選択された最適な送信モード、およびこの送信モードに対応するUEに従ってUEにデータを送信する。本発明の実施形態では、UEはCSIをフィードバックする必要はないが、推定アルゴリズムにより同等の推定が行われる。UEによりフィードバックされる好ましいビームのIDだけに従ってSDMAシステムによりサポートされるスループットを決定し、かつ固定行列を使用して、データを送信する従来技術とは異なり、本発明の実施形態は、行列またはサブ行列を適応的に選択し、すなわち、推定された最適な送信モードに従って同時に送信されるストリームの数を選択し、したがって、SDMAシステムのスループットを改善する。]
図面の簡単な説明

[0015] 本発明の一実施形態でのSDMAシステムのスループット性能を改善する方法の流れ図である。
本発明の一実施形態で構築されるSDMAシステムモデルを示す図である。
本発明の一実施形態でのSDMAシステムのスループット性能を改善するシステムを示す図である。
本発明の一実施形態でのSDMAシステムのスループット性能を改善する装置を示す図である。
本発明の一実施形態での隣接する送信アンテナ間の関連係数ρと共に変化する等価チャネルの、推定されるNMSEの傾向を示す図である。
本発明の一実施形態での、信号対雑音比(Signal−to−Noise Ratio、SNR)が10dBであり、かつ関連係数ρが0.8であるときのSDMAシステムのスループット性能を示す図である。
本発明の一実施形態での、SNRが10dBであり、かつ関連係数ρが0.6であるときのSDMAシステムのスループット性能を示す図である。
本発明の一実施形態での、SNRが10dBであり、かつ関連係数ρが0.4であるときのSDMAシステムのスループット性能を示す図である。
本発明の一実施形態での、関連係数ρが0.4であり、かつユーザ数が20であるときの、SNRと共に増加するSDMAシステムスループットを示す図である。]
実施例

[0016] 本発明の技術的解決策、目的および利点をよりわかりやすくするために、以下では、添付図面を参照して本発明の実施形態をより詳細に述べる。]
[0017] 限定的フィードバックSDMAシステムの性能低下を効果的に補うために、本発明の一実施形態のBTSは、UEからのフィードバック情報に従って事前符号化およびユーザスケジューリングを一緒に設計するときに、同時に送信されるストリームの数を適応的に選択する(すなわち、行列の幅を調節する)。フィードバック情報は、行列の好ましいビームID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含む。SDMAシステムでは、同時発生ストリームの数は、適応的に、すなわち、階数適応技術により選択され、したがって、システムスループットを著しく改善し、ある程度最適な加圧水噴射の性能に近づく。]
[0018] 具体的には、本発明の実施形態は、あらかじめ定義された事前符号化コードブックに基づいている。UEによりフィードバックされる情報は、UEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報である。そのようなフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に基づき、SDMAシステムが最大総計スループットを達成することができるように、BTSは、セット推定アルゴリズムに従って異なる送信モードでのSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、最適な送信モードを選択する。この方法では、BTSは、ビーム量だけでなく最適な送信モード、およびこの送信モードに対応するUEを適応的に選択し、ストリームをUEに同時に送信する。]
[0019] 本発明の一実施形態では、事前符号化コードブックは、1つまたは複数のU−行列である。U−行列の各列がビームを表す。一般に、他の行列を事前符号化コードブックとして使用してもよい。]
[0020] 図1は、本発明の一実施形態でのSDMAシステムのスループット性能を改善する方法の流れ図である。この方法は以下のステップを含む。] 図1
[0021] ステップ101:BTSが、UEにより送信される以下の情報を受信する。事前符号化コードブック中のUEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報。]
[0022] このステップの前に、SDMAシステムモデルが構築される必要がある。すなわち、BTSは、多数のUEに対応するデータ運搬行列を構築し、データを同じ電力で多数のUEに送信する。この行列はU−行列のことがあり、本明細書では事前符号化コードブックと呼ばれる。]
[0023] このステップでは、UEが、チャネル推定を行って、行列中の好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を得る。]
[0024] このステップには、複数のUEがある。]
[0025] ステップ102:BTSは、セット推定アルゴリズムを使用して、ステップ101でUEにより送信されたフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、最適な送信モードを選択し、その結果、SDMAシステムは、最大総計スループットを得ることができる。]
[0026] 推定アルゴリズムは、最尤推定アルゴリズムでもよい。すなわち、BTSは、ステップ101でUEにより送信されたフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従ってUEのCSI、またはその等価チャネルを推定する。]
[0027] ステップ103:BTSは、選択された最大総計スループットに従ってビーム量だけでなく対応する送信モード、およびこの送信モードに対応するUEを決定する。BTSは、決定されたビームで運ばれるデータストリームをUEに送信する。]
[0028] この実施形態では、送信されるストリームに対応するビームは、サポートされ送信されるストリーム間の干渉を避けるために、互いに正規直交化される。]
[0029] ここに、この実施形態で提供される方法を説明するための例を示す。]
[0030] SDMAシステムはマルチユーザマルチアンテナ通信システムであり、SDMAシステム内のBTSは、同時にU台のUEにサービスを提供し、Mt台の送信アンテナがBTS用に構成され、単一アンテナが各UE用に構成されると仮定される。図2は、本発明の一実施形態で構築されるSDMAシステムモデルを示す。BTSの多数のアンテナの空間資源を十分に利用するために、BTSは、データを同時に送信するためにK台のUEを選択する。Kは、BTSにより受信される、UEからの放送チャネル情報に従って適応的に選択することができ、K≦Mtを満たす。すなわち、Kは、BTSの多数のアンテナによりサポートされる同時ストリームの最大数よりも大きくなることはない。K台の選択されたUEにより送信される信号のベクトルが、s=[s1,…,sK]Tであり、E[|sk|2]=1、k=1,…,Kが満たされ、kという番号を付与されたUE(UEk)が、ビームベクトルwkに従って信号を送信すると仮定される。したがって、BTSが送信される信号の総計は、以下のように表されることができる。] 図2
[0031] ]
[0032] Esは送信される信号の電力を表し、すべてのUEが同じ電力で信号を送信すると仮定する。この実施形態のSDMAシステムでは、各UEのビームベクトルWkは、事前符号化コードブック中の事前符号化行列の列から選択される。ここで、Wkは、正規直交化されており、すなわち、SDMAシステムの事前符号化は、U−事前符号化の部類であるという制約がある。UEkの等価ベースバンド受信信号が、式(2)で表されることがある。]
[0033] ]
[0034] 上式で、hkは、正規化された平均電力を有するUEkの過渡チャネルベクトルを表し、hk∈CMt×1が満たされ、平坦フェージングに従うと仮定される。νkは白色ガウス雑音を表し、その単側波電力スペクトル密度はN0である。]
[0035] UEkが式(2)の信号を受信した後に、UEkはフィードバック情報をBTSに送信する。BTSは、すべてのUEからフィードバック情報を収集し、セット推定アルゴリズムに従って全モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを得て、最大総計スループットを選択し、最大総計スループットに対応する送信モードを決定し、この送信モードでデータを送信する。この実施形態では、式(2)の信号を受信するUEは、最適なビームベクトルのIDをフィードバックするだけでなく、チャネルベクトルのノルム値、およびチャネルベクトルと最適なビームの位相差もフィードバックする。したがって、BTSは全体のスケジューリングを行うことができる。]
[0036] 事前符号化コードブックが、F={F1,…,FN}であり、そのコードワードFiは、次数がMt、すなわち、FiFiH=IMtであるU−行列であると仮定される。Fi=[fj(i),...,fMt(i)]と仮定し、U−行列中の各列{fj(i)}は、UEにより送信ビームと見なされる。推定されたチャネル状態情報hkに従って、UEkは、まず式(3)に従って最適に送信されるビームベクトルqkを事前符号化コードブックから選択する。]
[0037] ]
[0038] さらに、事前符号化コードブック中のqkのIDであるpkが、低速フィードバックチャネルを介してBTSにフィードバックされる。事前符号化コードブック中の送信されるビームベクトルの総数は、NMtである。したがって、pkのフィードバックは、log2(NMt)情報ビットを占める。]
[0039] この実施形態では、UEkは、UEkのチャネル状態に最大限マッチする送信ビームを選択する必要があり、同時に送信するUE間の相互干渉を十分抑圧し、かつ多数の送信するUEのダイバーシチを十分に利用する必要がある。したがってUEkは、そのチャネルのノルム値Pk=‖hk‖、および式(4)で定義される、そのチャネルベクトルと最適なビームの間の位相値cos(θk)をフィードバックする必要がある。]
[0040] ]
[0041] この実施形態では、UEはそのチャネルベクトルをフィードバックし、このベクトルはフィードバック情報のうちいくつかのビットを増やす。このフィードバック情報は、低速フィードバックチャネルを介してBTSに送信されることがある。]
[0042] 関連技術では、事前符号化コードブックF={F1,…,FN}に関しては、限定的フィードバックSDMA技術は一般に、設計最適化の際にBTSがMt本のビームによりデータを同時に送信することを要求する。すなわち、事前符号化コードブック中のU−行列は、一定のビームがどのUEともマッチしないことを除いては、送信行列の役を果たす。対照的に、本発明の一実施形態で提供される方法は、同時に送信されるビームの数が、1〜Mtの範囲内で柔軟に選択可能であり、かつ最終的に送信されるビームの数が、総計スループットを最大にする必要があることを要求する。一方では、本明細書の方法は、同時に送信されるビームが互いに正規直交化されていることを要求する。すべての同時に送信されるストリームを示すために記号{w1,…,wK}が使用され、同時に送信されるストリームの数がKであり、Kは1≦K≦Mtの関係を満たす。同時に送信されるストリームからなる送信行列W=[w1,…,wK]は、事前符号化コードブック中のコードワード、またはK列を含むサブ行列である必要がある。異なるWはそれぞれ、異なる送信モードに対応し、このモードはW(i)=[wj(i),...,wKi(i)]と表され、上付き文字は送信モードのIDを表す。次元Nの事前符号化コードブック、およびMt個の送信されるアンテナは、最大でも以下の数の異なる送信モードを有し得る。]
[0043] 特定の送信モードW(i),i=1,…,Mpについては、同時に送信されるストリームのうちの1つが、あるUEの好ましいビームである場合、この送信モードによりサポートされる総計スループットは、UEによりフィードバックされるCSIに従って次式で計算されることができる。]
[0044] ]
[0045] 上式では、msinrj(i)は、このモードの下でjという番号を付与された送信ビームによりサポートされる最大SINRを表し、以下のように表される。]
[0046] ]
[0047] 上式では、snrkはUEkの送信SNRを表し、すなわち、snrk=Es/N0である。この実施形態で提供される方法では、BTSは、UEのCSIを得ることはできない。したがって、式(6)中のmsinrj(i)の値は、正確に推定することができないが、限られたフィードバック情報に従って最尤推定により推定されることができる。式(6)から次のことが明らかになる。事前符号化コードブック中のUEkにより向けられるコードワードFn(すなわち、pkに対応するこのUEの最適なビームqkは、Fnの列に従属する)については:]
[0048] ]
[0049] 一般化の手段として、この実施形態ではコードワードFnのビーム(列ベクトル)の位置が入れ換えられ、したがって、qkが行列の第1列に位置する。入れ換え後、行列はFと表され、等価チャネルはhk,e=FThkにより表される。]
[0050] 等価チャネルベクトルhk,eを推定するために、この実施形態は、次式に示されるチャネルの統計値に関連する特徴を十分に利用する。
Rk=E[hkhkH] ... (7)]
[0051] Rkは、BTSの多数のアンテナ間の空間相関を表す。その値は、アンテナ間隔、周囲の散乱体、およびエマージェンス角度などの要因に依存する。BTSのアンテナ間に相関が全くない場合、Rk=IMが満たされる。しかし、実際のSDMAシステムでは、一般にBTSには散乱体がないので、多数のアンテナにはある程度互いに相関関係がある。時間と共に変化する過渡チャネルhkと比較して、Rkはゆっくりと変化する。したがって、BTSは、フィードバックにより、または上流へのデータに基づく推定により、前述の統計情報を得ることができる。]
[0052] チャネルhkがゼロ平均値の複素ガウス分布をとり、hk,eもゼロ平均値の複素ガウス分布をとると仮定する。その2次統計相関が次式で表される。]
[0053] Rk,e=E[hk,ehk,eH]=FTRkF ... (8)]
[0054] したがって、hk,eの確率密度分布関数が次式で表されることがある。]
[0055] ]
[0056] hk,eは、さらにhk,eHhk,e=hkHhk=ρk2、およびhe,1=qkThk=ρkcos(θk)という制約条件を満たすことを、フィードバック情報の一部が明らかにする。ここで、he,1は、hk,eの第1要素を表す。したがって、hk,eの最尤推定は、以下の制約最適化式として表されることができる。]
[0057] ]
[0058] 式(10)は式(11)と等価である。]
[0059] ]
[0060] ラグランジュ極値法が使用されて、次式を演繹することができる。]
[0061] ]
[0062] Φは、Fの列2から列Mtまでからなるサブ行列、すなわち、F=[qk Φ]を表す。ラグランジュの乗数ξは、次式の最小根である。]
[0063] ]
[0064] 上式で、[a1 ... aMt−1]T=ΦTRk−1qk*および{λi}は、ΦTRk−1Φ*の固有値を表す。式(13)は区間凸関数である。λ1は行列ΦTRk−1Φ*の最小固有値を表し、式(13)の最小根は、区間[−∞、λ1)に必ず属すると仮定する。ラグランジュの乗数ξを数値的方法により得ることは容易である。]
[0065] 等価チャネルの推定値h^k,e、式(5)、および式(6)に従って、事前符号化コードブックに基づくすべての可能な送信モードによりサポートされる総計スループットが算出し終えられることができる。]
[0066] BTSは、同時ストリームを送信する最大総計スループットを提供する送信モードを選択し、それは次式で表される。]
[0067] ]
[0068] K0台のスケジュールされるUEのIDは、次式で表すことができる。]
[0069] ]
[0070] 上式で、est(hkTwl(0))は、等価チャネル推定により得られるhkTwl(0)の推定値を表す。その値は、h^k,eにより算出し終えられることができる。スケジュールされるUEにより選ばれる送信ビームのIDは、W(0)中の各列に対応する。]
[0071] しかし、前述の推定法の計算ステップの計算量は、式(13)の総和、および式(12)の行列反転にある。関連行列Rkは、時間と共にゆっくりと変化するので、行列の反転の更新は間隔をおく必要がある。既知のRk−1に基づき、式(13)中のパラメータ{ai}は、行列乗算によりΦTRk−1qk*により決定される。パラメータ{λi}の計算は、行列A=ΦTRk−1Φ*の固有値分解を伴い、固有値分解は一般にO((Mt−1)3)と同程度の計算量を有する。実際には、Aの固有値分解が完了した後に、以下の式に従って簡単な演算により、式(12)中の行列B=(A−ξI)の逆演算が行われることができ、したがってこの計算を簡単にする。Aの固有値分解は、以下のように表される。]
[0072] したがって、次式が得られる。]
[0073] ]
[0074] この方法では、UEからのフィードバック情報(フィードバック情報は、UEによりフィードバックされる好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルと好ましいビームの位相差に関する情報を含む)、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って、BTSは、セット推定アルゴリズムを使用して、現在のSDMAシステム内の最大総計スループットをサポートする送信モードを得て、このモジュールによりサポートされる送信されるストリームの数を得て、サポートされる数の送信されるストリームを提供する送信モードを構築し、ストリームを対応するUEに送信することができる。]
[0075] SDMAシステム内のスループット性能を改善するシステムが、本発明の一実施形態で提供される。図3に示されるように、このシステムは、
BTSにフィードバック情報を送信するように構成され、フィードバック情報は、事前符号化コードブック中のUEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含むUEと、
セット推定アルゴリズムを使用して、UEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含む、UEから受信されるフィードバック情報、ならびにBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、SDMAシステムが最大総計スループットを得ることができるようになる最適な送信モードを選択し、ビーム量だけでなく選択された最適な送信モード、およびこの送信モードに対応するUEに従ってUEにデータを送信するように構成されるBTSとを含む。] 図3
[0076] この実施形態では、UEは、フィードバック情報をBTSに送信するように構成されるフィードバックモジュールを含み、フィードバック情報は、事前符号化コードブック中のUEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含む。]
[0077] この実施形態では、BTSは、
UEからフィードバック情報を受信するように構成され、フィードバック情報は、UEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含むフィードバック情報受信モジュールと、
セット推定アルゴリズムを使用して、UEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関連する情報を含む、UEから受信されるフィードバック情報、およびBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、SDMAシステムが最大総計スループットを得ることができるようになる最適な送信モードを選択するように構成されるフィードバック情報処理モジュールと、
ビーム量だけでなく選択された最適な送信モード、およびこの送信モードに対応するUEに従ってデータをUEに送信するように構成されるストリーム選択モジュールと
を含む。]
[0078] この実施形態では、ストリーム選択モジュールは、
現在のSDMAシステムによりサポートされる最大総計スループットに対応する送信モードを決定するように構成されるモード選択モジュールと、
ビーム量、および決定された送信モードに対応するUEを決定し、決定されたビームで運ぶことによりデータをUEに送信するように構成されるモード特有ストリームモジュールと
をさらに含む。]
[0079] SDMAシステム内のスループット性能を改善する装置が、本発明の一実施形態で提供される。図4に示されるように、この装置は、
フィードバック情報をUEから受信するように構成され、フィードバック情報は、UEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含むフィードバック情報受信モジュールと、
セット推定アルゴリズムを使用して、UEの好ましいビームのID、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報を含む、UEから受信されるフィードバック情報、ならびにBTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、SDMAシステムが最大総計スループットを得ることができるようになる最適な送信モードを選択するように構成されるフィードバック情報処理モジュールと、
ビーム量だけでなく選択された最適な送信モード、およびこの送信モードに対応するUEに従ってデータをUEに送信するように構成されるストリーム選択モジュールと
を含む。] 図4
[0080] この実施形態では、ストリーム選択モジュールは、
現在のSDMAシステムによりサポートされる最大総計スループットに対応する送信モードを決定するように構成されるモード選択モジュールと、
決定された送信モードに対応するビーム量およびUEを決定し、決定されたビームで運ぶことによりデータをUEに送信するように構成されるモード特有ストリームモジュールと
をさらに含む。]
[0081] 本発明の一実施形態で提供される方法、システム、および装置は、SDMAシステムのスループット性能を改善することができ、そのことが以下のエミュレーション結果により図示される。]
[0082] SDMAシステムのチャネルは、平坦フェージングチャネルであり、UEのスケジューリング期間内では変化がないままだが、異なるスケジューリング期間の間に独立に変化すると仮定される。4つのBTSがBTSとして構成され、単一アンテナがあらゆるUE用に構成される。チャネルは同じ平均電力を有する。BTSの多数のアンテナ間の空間相関行列Rkは、簡単に次式で表される。]
[0083] ]
[0084] このエミュレーションでは、コードブックはIEEE802.20プロトコルに基づくSDMAコードブックである。]
[0085] BTSが、限定されたフィードバック情報を使用して、等価チャネル行列を推定するとき、チャネルの送信側での空間相関行列Rkが適用される必要がある。したがって、Rkによりチャネル推定性能に及ぼされる影響が、本発明の一実施形態で調査される。図5は、本発明の一実施形態での隣接する送信アンテナ間の関連係数ρと共に変化する等価チャネルの推定されるNMSEの傾向を示す。NMSEは、次式で定義される。] 図5
[0086] ]
[0087] 図5に示されるように、NMSEは、ρの増加と共に準線形に減少し、チャネル推定性能が送信アンテナ間の空間相関と密接に関連することを示す。空間相関が高いほど、それだけ推定性能は良くなる。] 図5
[0088] 図6〜図9は、式(18)中の空間相関行列Rk、および式(19)中の関連係数ρに基づき、異なるチャネル環境でのSDMAシステムのスループット性能を適応的に改善する概略図である。図6は、本発明の一実施形態において、信号対雑音比(SNR)が10dBであり、かつ関連係数ρが0.8であるときのSDMAシステムのスループット性能を示す。図7は、本発明の一実施形態において、SNRが10dBであり、かつ関連係数ρが0.6であるときのSDMAシステムのスループット性能を示す。図8は、本発明の一実施形態において、SNRが10dBであり、かつ関連係数ρが0.4であるときのSDMAシステムのスループット性能を示す。図9は、本発明の一実施形態において、関連係数ρが0.4であり、かつユーザ数が20であるときの、SNRと共に増大するSDMAシステムスループット性能を示す。図6〜図9において、実線のひし形記号により形成される曲線が、SDMAシステムの理想的な最適スループットを示し、中空の円柱記号により形成される曲線が、本発明の一実施形態で提供される方法に従って算出し終えられたSDMAシステムの最大総計スループットを示し、中空の三角形記号が、従来技術の事前符号化コードブックに基づくSDMAシステムのスループットを示す。] 図6 図7 図8 図9
[0089] 図6〜図9では、比較の目的のために、既存の4ビーム送信モードだけを考慮する適応SDMAシステムの性能が図示され(すなわち、IEEE802.20でのMISO−SDMAソリューション)(図中の中空の三角形で示される)、等価チャネル推定エラーが全く存在しないと仮定する理想的な適応SDMAシステムの性能が図示されている(図中の実線のひし形で示される)。したがって、まばらなネットワークでは、本明細書で提案される適応SDMAソリューションは、スループット性能に関してIEEE802.20 MISO−SDMAソリューションよりもはるかに良いことは明白である。アンテナ間の空間相関がより高い場合、本発明による技術的解決策の性能の有利さはより明白であり、その性能は理想的な適応SDMAシステムの性能に、より近くなる。ユーザの増加と共に、本明細書で開示される適応SDMAは、IEEE802.20 MISO−SDMAに比べて、提供される性能の有利さはより少なくなり、アンテナ間の空間相関が低い場合には後者よりもさらに劣る。これは、IEEE802.20 MISO−SDMAでは、ユーザの増加と共に、スケジュールされた同時発生ユーザ間の干渉が低下するためである。アンテナ間の空間相関が低い場合には、本発明による解決策での等価チャネル推定エラーが比較的大きい。図9は、本発明による解決策が、同時発生ユーザ間の相互干渉が効果的に制御されるので、性能プラットフォームを避けることができることを示す。] 図6 図7 図8 図9
[0090] 本明細書で提供される方法、システム、および装置は、MIMO伝送技術をマルチUEスケジューリング技術と統合するだけでなく、同時に送信されるストリーム(ビームとしても知られる)の最適な数を適応的に選択することができる。本明細書では、UEからのフィードバック量を低減させるために事前符号化コードブックが適用される。UEは、事前符号化コードブック中の最適なビームのID、およびチャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報だけでなく、チャネルベクトルとUEの好ましいビームの位相差に関する情報もフィードバックする必要がある。したがって、制約最尤推定により、BTSは、良いチャネル状態により特徴付けられるUEをスケジューリングし、最適な同時発生ユーザ送信モード、およびこの送信モードの下で送信される同時発生ストリームを同時に適応的に選択することができる。本発明の実施形態は、マルチ・アンテナ・チャネルの統計情報を十分利用して、最尤推定の精度を改善する。エミュレーション結果は、SDMAシステムのまばらなネットワークでは、本発明の実施形態は、従来技術での既存のSDMAソリューションに対して明白な性能の有利さを提供する。]
[0091] 本発明は、いくつかの例示的実施形態により説明されたが、本発明はそのような実施形態に制約されない。当業者が、本発明の精神および範囲を逸脱するこことなく本発明に修正および変形を行うことができることは明白である。本発明は、修正形態および変形形態が以下の特許請求の範囲、またはその均等物により定義される保護の範囲に入る前提で、修正形態および変形形態を包含するものとする。]
权利要求:

請求項1
時分割多元接続(SDMA)システムのスループット性能を改善する方法であって、ユーザ装置(UE)により送信されるフィードバック情報を基地局(BTS)により受信するステップであって、前記フィードバック情報は、事前符号化コードブック中の前記UEの好ましいビームの識別子(ID)、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルと前記UEの前記好ましいビームの位相差に関する情報を含むステップと、前記BTSによりセット推定アルゴリズムを使用して、前記受信されたフィードバック情報、および前記BTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの前記現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定するステップと、前記BTSにより前記推定された総計スループットの中から最大総計スループットを選択し、前記最大総計スループットに対応する前記送信モードを使用して、データを送信するステップとを含む方法。
請求項2
前記最大総計スループットに対応する前記送信モードを使用して、データを送信するステップの前に、前記送信モードの下でのビーム量およびUEを決定するステップをさらに含み、前記最大総計スループットに対応する前記送信モードを使用して、データを送信するステップは、前記決定されたビーム量の前記ビームで運ぶことにより前記データを前記UEに送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記事前符号化コードブックは1つまたは複数のU−行列であり、前記U−行列の各列がビームを表す、請求項1に記載の方法。
請求項4
各送信モードでの前記現在のSDMAシステムによりサポートされる前記総計スループットを推定するステップは、各送信モードでサポートされる前記総計スループット:を計算するステップを含み、上式で、KはUEの数であり、jは前記UEにより選択された前記ビームの前記IDであり、msinrj(i)は、前記送信モードの下でjという番号を付与される送信ビームによりサポートされる最大信号対干渉雑音比(SINR)を表し、前記送信モードの下でjという番号を付与された前記送信ビームによりサポートされる前記最大SINRはであり、上式でsnrkはUEkの送信信号対雑音比(SNR)を表す、請求項1に記載の方法。
請求項5
msinrj(i)を計算し、前記フィードバック情報に従って前記チャネルベクトル、またはすべてのUEの等価チャネルを推定するとき、前記セット推定アルゴリズムは最尤推定アルゴリズムであり、前記方法は、msinrj(i)を計算するために必要とされる情報として前記等価チャネルh〜k,e=FnThkの推定値h^k,eを使用するステップを含み、上式で、Fnは前記事前符号化コードブック中のU−行列であり、hkは、UEkの前記チャネルベクトルであり、であり、上式で、Rkは、前記BTSの多数のアンテナ間の前記空間相関に関する前記情報であり、Rkの前記値は、アンテナ間隔、周囲の散乱体の分布、およびエマージェンス角度に従って決定され、Φは、Fの列2から列Mtまでからなるサブ行列を表し、ラグランジュの乗数ξは以下の方程式を満たし、上式で、[a1...aMt−1]T=ΦTRk−1qk*、および{λi}は、ΦTRk−1Φ*の固有値を表す、請求項4に記載の方法。
請求項6
時分割多元接続(SDMA)システムでのスループット性能を改善するシステムであって、ユーザ装置(UE)および基地局(BTS)を含み、前記UEは、フィードバック情報を前記BTSに送信するように構成され、前記フィードバック情報は、事前符号化コードブック中の前記UEの好ましいビームの識別子(ID)、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルと前記UEの前記好ましいビームの位相差に関する情報を含み、前記BTSは、セット推定アルゴリズムを使用して、前記UEにより送信されるフィードバック情報、および前記BTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの前記現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定し、前記推定された総計スループットの中から最大総計スループットを選択し、前記最大総計スループットに対応する前記送信モードを使用して、データを送信するように構成され、前記フィードバック情報は、事前符号化コードブック中の前記UEの好ましいビームの識別子(ID)、チャネル・ベクトル・ノルム値に関連する情報、およびチャネルベクトルと前記UEの前記好ましいビームの位相差に関する情報を含むシステム。
請求項7
前記BTSは、前記UEにより送信される前記フィードバック情報を受信するように構成されるフィードバック情報受信モジュールと、前記セット推定アルゴリズムを使用して、前記受信されるフィードバック情報、および前記BTSの多数のアンテナ間の空間相関に関する前記情報に従って各送信モードでの前記現在のSDMAシステムによりサポートされる前記総計スループットを推定するように構成されるフィードバック情報処理モジュールと、前記推定された総計スループットの中から前記最大総計スループットを選択し、前記最大総計スループットに対応する前記送信モードを使用して、データを送信するように構成されるストリーム選択モジュールとを含む、請求項6に記載のシステム。
請求項8
空間分割多元接続(SDMA)システムでのスループット性能を改善する装置であって、ユーザ装置(UE)により送信されるフィードバック情報を受信するように構成されるフィードバック情報受信モジュールと、セット推定アルゴリズムを使用して、前記受信されたフィードバック情報、および基地局(BTS)の多数のアンテナ間の空間相関に関する情報に従って各送信モードでの現在のSDMAシステムによりサポートされる総計スループットを推定するように構成されるフィードバック情報処理モジュールと、前記推定された総計スループットの中から最大総計スループットを選択し、前記最大総計スループットに対応する前記送信モードを使用して、データを送信するように構成されるストリーム選択モジュールとを含む装置。
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